地方のバス車内はカオスである。
ギャルはジャンクフードを食べ、さらにその手でメイクにいそしむ。
携帯電話の通話は当たり前、ワンセグ放送を大音量で鳴らし、大声を立てて笑っている。
そんなある日、50代の男性が、携帯でアニメを大音量で鳴らす高校生に立ち向かった。
彼曰く、「迷惑」だそうだ。
そんな光景を見て、私は考えさせられる。
この男性は農業もしくは医療関係、あるいは公務員の方であろうか、と。
もし彼が、携帯電話の通信会社、あるいはハードとしての携帯電話に関連する業種、またはそれらの宣伝を行っているメディア関係にお勤めの方であったなら、高校生に感謝しなければならないだろうな、と。
だってそうでしょう?
迷惑であるとの社会通念に敢然と立ち向かい、大音量で自分の関連する商品を宣伝してくれているのだから。
宣伝になっていないとしても、使ってくださっている大切なお客様なのだから。
農業もしくは医療関係、あるいは公務員の方のように利害関係がないからこそ、止めるように注意しているのではないだろうか?
さて、高校生やギャルに話を向けよう。
人の迷惑を省みないのは、彼らのご両親や、地域・学校での教育にも問題があるだろう。
しかし一方で、この高校生をみて「我々の努力の結果、こんなに素晴らしい顧客が存在している」と喜んでいる方々もいらっしゃることだろう。
社内でメイクをするギャルに、是非ウチの商品を使ってみてくださいと、試供品を手渡す猛者に、残念ながら私は出くわしたことがない。
